Ruby1.9が正式版(安定板)になったそうですね。
作者のまつもとさんとは一時期同じ大学の同じ建物にいたはずなのですが、
ご縁がなくてお会いしたことはありません。そういえば以前、ドリトルを
お嬢さんが使ってくれたことがあったそうです。
うちに帰ったら、長女が「お父さん、プログラムって面白いね」という。
耳を疑った。
彼女は「どうせMatzの娘と言われるだけだから」とシニカルな態度でプログラミングに興味なんかぜんぜん見せなかったのに。
話を聞くと、技術の先生が、学校のパソコン室のコンピュータにドリトルをインストールしてくれていて、それのタートルグラフィックスで遊んでみたのだそうだ。
1.9には知り合いの若手研究者(現在東京大学の笹田さん)が大きく貢献して
います。1年前に開発版が公開されたときのまつもとさんとの対談では、
お二人がよい協力関係にあることが伝わり、印象深いものがありました。
ひとつ奇遇に感じたのは、対談にあるように、オリジナルの(1.8までの)
Rubyは構文木をたどる実装でしたが、今後(1.9以降)は仮想マシン(VM)で
動作するようになりました。現在のドリトル(V2)も構文木をたどる実装で
すが、「もうひとつのドリトル(紹介、追記)」はVMによる実装で、笹田
さんのお師匠さんが作成してくれたのでした。ドリトル本体が将来VM化
されるかは未定ですが、言語処理系の根幹に対するこのようなチャレンジ
は、とてもスリリングでワクワクする体験です。(Rubyとドリトルは、
両方とも動的なオブジェクト指向言語ですので、コンパイルしたりVM化
するときに工夫しなければならない点がたくさんあるのです)