カメ太の日記 / 2009-02-15

前の日 / 次の日 / 最新 / 2009-02

01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28

2009-02-15 Sun

日本語という罠 [dolittle]

多くのプログラミング言語は命令や変数名を英語で書きますが、それらを
総称して「英語言語」と言うことはありません。そして、人間が読み書き
する英文(自然言語)と似ているかどうかを論じることもありません。プロ
グラミング言語は人間が書いて機械が解釈する言語(人工言語)であること
は、ほとんどすべての人に了解されています。

(人間の言葉(自然言語)の意味を解釈する人工知能の研究は行われています
が、プログラミング言語とは別物です。また、古くはMindから、最近では
ひまわり/なでしこのように、文法をできるだけ自然言語に近づけようとす
る試みも行われてはいます)

ドリトルは人工言語ですので、たまたまわかりやすいように命令や変数名
にその国の言葉(英語や日本語や韓国語や...)を使えるようにしていますが、
人間が読み書きする言語(日本語などの自然言語)とは関係がありません。

しかし、命令や変数の日本語を目にすると、「日本語で書ける」と思って
しまう人が存在するようです。ドリトルでも「日本語プログラミング言語」
と呼ばれて驚いたり、たまに「ドリトルの日本語は自然でない」と言われ
てさらに驚くことがあります。

特に教育用の言語としては、「現在身の回りで使われているほとんどすべ
てのソフトウェアやシステムは、人工言語で作られている」ということを
伝えたいので、「普段使っている言葉で話しかければコンピュータが意味
を理解して動いてくれる」といった誤解につながりかねない性質は、注意
して避けるように設計する必要があります。言い換えると、「人工言語は
自然言語に近いほうがよい」という発想は要注意です。

そのような理由から、「日本語で書ける」「日本語プログラミング言語」と
言われるたびに、言語の設計者としては注意が喚起されてしまうのでした。

2012 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2011 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2010 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2009 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2008 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2007 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12

最終更新時間: 2012-08-19 23:58

RSS