カメ太の日記 / 2011-08-06

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2011-08-06 Sat

第4回全国高等学校情報教育研究大会 [infoedu]

高校の先生方の研究大会でお話をしてきました。

平成23年8月5日(金)13:00 ~ 8月6日(土)13:00 大阪経済大学
講演 大阪電気通信大学 兼宗 進 先生 「情報の科学的な理解を深める学習法」


準備では参加者の層が読めずに迷いました。普段はアンプラグドを実演し
て「これを使えば楽に意味のある授業ができる」と伝えることが多いです。
しかし、今回の対象は、わざわざ全国から集まった感度の高い先生方。ハ
ウツーを伝えるだけでなく、考え方のヒントを散りばめてみました。これ
は成功だったと思います。半分以上がアンプラグドを知っているって、ど
れだけ熱心な先生方ですか(^^。

主なポイント

1.情報の科学と技術の話
・身近な「仕組み」を扱うのが効果的。科学と技術の両方。
・情報機器や情報システムの仕組みは「社会と情報」で重要。
・「こういう仕組みだったんだ〜」という満足感は実用的だし、生徒も先生も幸せ。

2.情報の科学を教えるヒント
・CSアンプラグドは興味を引き出す効果が高い。2進数を実演。
・専門用語をたくさん教えるより、本質を少数教えることが大切。
・コンピュータは数しか扱えない(超重要)。これがわかれば、生徒は符号化や文字コードの必要性を自然と理解できる。
・情報の題材は数学や物理と似ているが違う。区別して教えたい。
-2進数は数学ではn進同士の計算だが、情報ではデータの表現手段。
-三原色(色の合成)は物理。情報ではRGBを数値で扱っていることを学ぶ。ディスプレイを拡大して示すとわかりやすい。

3.情報の技術を教えるヒント
・コンピュータは特殊な機械。その特徴を理解できれば、コンピュータやそれを利用した情報機器を理解できる。
-数学は静的で時間がない。コンピュータは時間で動く。一瞬も同じ状態がなく変化する。これが本質。
-コンピュータを内蔵した機器の状態は見かけで判断できない。従来の機械との大きな違い。
-動きを図示する方法は3つある。フローチャート、状態遷移図、シーケンス図(またはアクティビティ図)。どれもケータイや自販機など身近な例で扱える。
・いちばんよい方法はプログラミングを体験させること。ドリトルの「1時間で学ぶソフトウェアの仕組み」はおすすめ(配布資料)。Scratchなどもよい。
・バーコードリーダーやICカードリーダーが安くなった。情報システムの教材に利用できるかも。
・身近なコンピュータの多くはゲーム機やケータイ、エアコンのように機器に組み込まれている。ロボットカーの制御やセンサーなどの入出力体験も有効。

4.視野を広げるヒント
・情報教育は各国で工夫が行われている。欧州では小中高向けの情報科学コンテストを行っている。海外の先生方の知恵も参考にしたい。ぜひご参加を(昨年の参加募集
・先生方の専門性を高めることは重要。大学院という道もある。授業では学べないことを研究で学ぶ。今はITで遠隔でも学べる。私のところでは(中部や関東の)現職教員が修士や博士で学んでいる。


スライド(PDF 6MB)と配布資料(PDF 200KB)を置いておきます。

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最終更新時間: 2012-08-19 23:58

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